綺麗さびを継ぐ、
格式の華やぎ。
「茶箪笥 翔寿」は、漆の蝋色仕上げに、蒔絵を添えた重厚な外観と、ご宗家直筆の「寿」をあしらった華やぎを備えています。側面には「厭離穢土 欣求浄土」の理念を刻み、徳川の精神を象徴する造形としました。
内部は五つの収納エリアを持ち、茶碗・茶器・建水を美しく収める機能性を備えています。各道具は精緻な職方作品であり、使うたびに格式と実用が響き合います。その価値は、漆工芸・木工・金工・竹細工・陶芸など複数の伝統技術が結集した「総合芸術」であることにあります。漆は経年変化により百人百様の表情を生み、時を重ねるほどに新たな美を宿していきます。

About
翔寿という名前は、101の寿を持った茶箪笥が世界中に広く翔んで、茶の湯が平和に貢献するという意味を持って名付けました。
茶道は、春夏秋冬つまり大自然の恵み、建築造園、美術工芸における匠の技、そして和歌や詩などによる心の表現、精神性を全て取り入れる総合芸術です。私はそれを茶の湯の宇宙と言っています。
日本には、俄と設という言葉があります。俄は芝居における即興や早替りなどと通じるものであり、設はその場を設けて表現するものです。それらは、私たちの生活文化の知恵にも結びついて、例えば突然の来訪者を部屋に通す時に、特別な設がなくても、座布団を裏返しその場所を作る事が即興の手当となります。
茶会では、主客が常に互いを思いやり、ある時は亭主が主役に、ある時はお客様がその時間をリードします。また、茶室の設がなくても、野外に出て即興的な設をして茶の湯空間を作りだします。もともと茶室は自在に組み立て可能なものであり、従ってそこでは自由な発想による道具の取り合わせで茶会が行われていました。
このたびの翔寿は、こういった茶道の創意工夫の精神に基づいて、匠の技を結集して創作したものです。人類の恒久の平和を願い、この翔寿が多くの方々に愛されることを願っております。
Story
小堀遠州と野点
小堀遠州は、吉野に赴き花見をした際、師・古田織部の鼓に合わせて曲舞を舞ったと記録されており、その時に野点を行っています。
野点とは、茶室に限らず屋外に茶席を設え、自然の風情を楽しみながら茶を点てる茶会です。遠州は利休・織部に学びつつ、独自の美意識「綺麗さび」を確立し、遠州流茶道を大成しました。その美学は、仙洞御所や二条城といった建築や庭園にも反映されています。
Details
サイズ:縦約212 ×横342 × 高さ約260㎜
素材 :天然木(桐)
表面 :漆塗装(山中塗)
正面
裏面
俯瞰
セット内容
Price
本体価格
2,200,000円(税込)
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