渋谷スクランブルスクエア9階「Tully'sCOFFEEcommu square」の一角、
毎月2週間だけオープンするイベントスペース「SCRAMBLEbook&」にて、スークカンパニーがプロデュースする企画「THINK LOCAL!」を2025年5月15日(木)~28日(水)の期間で開催いたしました!
【THINK LOCAL!】
その町や村を知る。そして、そことつながってみる。そこに暮らしてみる。
その土地でいきる人たちの生き様を垣間見る。物産展ではない、気付きの場。
そこをテーマに開催された「THINK LOCAL!」
全国各地の町や村にスポットを当て、その土地での暮らし、働き、つくり続ける人々の”生き様”にふれる、2週間の特別な時間でした。
【A面】blue in green — 百年を纏う、児島の藍
1週目のテーマは、岡山県倉敷市・児島。
「デニムの聖地」として知られるこの町から、藍染の老舗・高城染工が登場しました。
100年以上にわたって受け継がれてきた染めの技術と、
NYや徳島で修行を重ねた4代目の感性が融合したアイテムたちは、
ただ”服”として並んでいるのではなく、
まるで一本の道として「藍のある暮らし」へと繋がっているようでした。
ゆっくりと深く染まった青。
それぞれに違う色の表情。
一枚一枚から、時間と手間の蓄積が伝わってくるような力強さと静けさがありました。
藍は、庶民の暮らしの中に根付いたものだった――
その言葉通り、どのアイテムも「日々の生活に寄り添うもの」としての優しさがあり、
訪れたお客様も、その背景を聞きながら自然と手を伸ばしていました。
【B面】『ビリケンクリエイターズオーサカ』が渋谷にやってきた!!
2週目は一転、会場に笑顔とユーモアが溢れました。
登場したのは、大阪発の創造集団「ビリケンクリエイターズオーサカ」。
おなじみ”ビリケンさん”をテーマに、様々なクリエイターが自由に表現したアイテムがずらり!
ユニークでどこか懐かしく、そして新しい。
木彫りやアクリル、布ものからフィギュアまで、素材も表現もまさに多種多様。
それでいて、すべてに共通して感じられる”ビリケンらしさ”がしっかりとあり、
大阪の底抜けの明るさ、自由さ、懐の深さを感じました。
「福の神」として親しまれてきたビリケンさんが、
万博を前に”創造性”と”未来”の象徴としてよみがえる――
そんな時代の空気も、しっかりとここ渋谷に届けられていた気がします。
ひとつの問いかけ「THINK LOCAL!」
A面・児島の藍は、静かな時間と、伝統の重みを。
B面・大阪のビリケンは、笑いと創造の爆発力を。
まったく違う2つの町が、まったく違う手法で、
けれどもどちらも「その土地で暮らす人たちが、自分たちの手でつくり、届ける」ことに、真剣に向き合っていました。
渋谷という都市にいながら、ふと地方の風景がよみがえる。
知らなかった町の名前が、少し身近になる。
誰かの日常に触れて、自分の暮らしの中にも「何かを大切にする視点」が生まれる。
そんな2週間だった気がします。
次回は「夢中で上等!」を開催。
あなたの”推し”は誰ですか?
好きで好きでたまらないものは、なんですか?
熱狂的なファンたちが愛する”推し”や偏愛対象に囲まれ、
共感とワクワクが交差する。
どうぞお楽しみに!!